この邦題気に入ってる。
冒頭のアンナが出てくるシーン。
テロップの後ろから見つめられるあのシーンで、
すでに、こう、ぐっとくるものが。
ゴダールだし、
結局、ゴダールの映画を観たんだなってな具合に落ち着くだけなのはわかりきったことで、
それでもなんとなく月曜の最終回早稲田松竹で観るゴダールはやはりそれとなく落ち着くものがある。
やはり音楽を鳴らしてダンスしているときの表情は可愛いけれど、
カフェで見知らぬおじさんとの哲学的会話をしているときも、
興味ないんだかなんだか、
あのニュアンスじみた感じ、それは素敵で。
言葉がなくてもいい、
言葉は時に人を裏切る、
その逆もある。
言葉はただの取り繕いで、
言葉にしてしまいが故に、
嘘になってしまったり。
言葉じゃなくて、
感覚で想いを伝えられたらどんなにいいのだろうか。
なんて思ったりするけれど、
人間だもの、
言葉にしないとね。
ラストはなんとも衝撃的で、
その一瞬の出来事のあとに、
画面が暗くなって
FIN
と3文字。
潔さたまらなくよかった。